【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「黒羽のやつが消えたってことは、Starsの枠がひとつ空いたってことだ。
次のテストで学年1位を取ればStarsになれるぞ?」
………そんなこと、言われても。
まず、なんで聖に恋したことがStarsに入ることにつながるのかも分からないし
私が学年1位なんて、取れるわけがない。
「だって、Starsになれば
クラスも寮も課外学習も………
学期末にある学年旅行も一緒だぞ?」
「やる。」
私は、考える前に答えていた。
なんですか、その神々しい条件。
聖と今さら結ばれるなんて、そんなことありえないから望まないけれど、
聖と今より少しでも距離が近くなれるのなら、うれしい。
今の私といえば、学年が同じだけで
廊下ですれ違うこともない。
ただの同級生、だ。
どんな意味でも少しでも聖の目に入れるなら………
なんて、思うのは不純なことだろうか?