【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「じゃあ、決定だ。一緒に頑張るぞ。」
「うん。………え、一緒?」
空いてるのって1枠なはず………
もしかして、リリーちゃんもそのStarsの1枠を狙ってるの!?
リリーちゃん相手じゃ勝ち目ないよぉ………。
「勘違いするなよ。私が狙ってるのは、牧夏瑠璃の枠だ。」
久しぶりにでてきたその名前に首を傾げる。
どうして、牧夏さんの枠をわざわざ狙う必要があるんだろ………?
「実はな………。
牧夏瑠璃は、兄貴の彼女なんだ………。」
「えぇーー!!!」
嘘ー。すごい。
でも、なんでそれで………
あ、そうか、リリーちゃんはブラコンだから、
お兄ちゃんを彼女さんに独り占めされるのが悔しいんだ!
なんてひとりで納得して、ふむふむと頷いていると
「変な事考えてるだろ。」
と、リリーちゃんにペンケースで頭を叩かれた。
うん。布ポーチのペンケースじゃなくて、
缶ペンケースのほうをわざわざ選んで叩くとこ、
リリーちゃんらしいと思うよ、うん。