【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
最初は、魔法を使うなんて無理!!
なんて思っていた私だったけれど、
今は、学年1………いや学校1の
最強の魔女を目指したい!
いや、なってやる!!
とまで思うようになっていた。
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『優菜さん、これ、明日までにやっておいてください。』
リリーちゃんとの魔法対決のあと、
疲れ果ててベッドに寝っ転がっていた私に、
ドンッと、
音だけでも重い教科書や参考書の山をメリは渡す。
これ、明日までって…………
「メリ、さすがに多くない?」
『多くないです。』
私の言葉にメリは即答する。
『第一、優菜さんは、みんなより出遅れているところからのスタートなんです。
前回、Aクラスに上がれたのはあの事件があったから。
本来なら今回のテストはAクラスをキープするだけでも難しいんです。
それをSクラス狙い、さらにStars狙いをするのであれば、
これでも少ないくらいです。』
メリはそういって私にシャーペンを持たせた。
『あと、1時間がんばってください。』
…………。
もう、早くも心が折れそうだ。