【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
私は、深く深呼吸をすると、
「ティア (裂けろ)」
小さく呟いてシールドを解いた。
もやもやしたものが目の前に広がる。
それは私の魂や感情を啄もうと、
貪欲に迫ってくる。
「…………っ。シールド。」
私は、思わずシールドだけでよける。
やっぱり、少し、怖い。
トワイライト魔法科高校のテストはいつもオリジナリティ溢れるとはいえ………
まさか、本物の妖を用意してくるとは…………
「ライト フール (光よ満ちろ)」
妖に対抗する基本的な魔法を唱えると、
あたりが光に包まれた。
でも、妖は消えない。
それどころか光を吸収して大きく成長していっている。
前回、黒羽惺を倒した時はがむしゃらでなにをして倒したのかも分からない。