【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「………っ。」
どんどん魔力が吸い取られて
力が抜けてくる。
「ヒーリング (治癒)」
自分の体力を癒そうとその魔法を唱えた途端。
黒いもやもやに黄金が迫り、
パッ
と弾けた。
机の上には黒い鉛のような粉だけが残っている。
もしかして…………
妖って治癒魔法が一番効くの!?
今更ながらも気付いたそのことに私は驚いた。
そして、粉をシールドで包むとテスト用紙に貼り付けて
ベルが鳴るのを待った。