【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
眩い太陽の光に目を開くと
そこはやっぱりいつも通りの朝。
ベッドの目の前にあるお気に入りの青い姿見も
昨日、やりかけたままの机の上の宿題も
窓辺に飾ってある澄んだライトブルーの小瓶も
ひとつだけこぼれ落ちてしまった金平糖とその瓶さえも
いつも通り。
だから昨日のぬいぐるみとの会話も
魔法界の話も
きっと、夢だ。
そう…………きっと………………
『優菜さん、起きましたか?』
………なんてことはなかった。
私のお腹の上には
さも、当たり前かのようにメリが座っている。
『さあ、魔法科高校に行きましょう!』
そう言ってメリは手を差し出した。