【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
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「ジングルベールっ、ジングルベールっ、鈴がー鳴るぅ〜。へいっ!」
「どうした、芹沢ちゃん。頭溶けたか?」
「優菜、精神科……いや、獣医行ってこい。」
「優菜ちゃん、テストで疲れたんだよね………。」
うぅ………みんな、ひどい。
「なんでみんなそんなにローテンションなの?
今日が何日だと思ってるの?」
「優菜の今日のテンションが高すぎる。
それと、今日は22日。普通の日だ。」
「何を言っているんだい、聖くん。
今日は22日。つまり、クリスマスイブイブイブだよ?」
聖がはぁ…と盛大なため息をつく。
「やっぱ優菜、獣医に見てもらえ。」
「誰が犬だ!」
「いや、犬じゃない。かわいく糞をまき散らすうさぎだ。」
「褒めるか貶すかどっちかにしてよ!」
「じゃあ、貶す。」
「最低だな、おい!」
とにかくさ………
と、リリーちゃんがなだめるように私の肩に手を置く。
………だから、なんなんだ。私は暴れる猛獣かなんかか。
「なんで、芹沢ちゃんはそんなにクリスマスにこだわろうとしてるの?」
「………だって、いっちゃん先輩の誕生日なんでしょ?」
耳元でリリーちゃんにそういうと
リリーちゃんはびっくりするほど、真っ赤になった。