【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
3*『また、明日』
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せーのっ
―――パァーンッ
「「「いっちゃん(先輩)、お誕生日おめでとう(ございます)!!」」」
「わっ、ありがとう。みんな俺の誕生日知ってたの?」
「あ、それはリリーちゃんが………」
「ばっ、優菜っ!兄貴、兄貴が言ってたんだ。」
「そっかー…。雅には感謝しなきゃだな。」
いっちゃん先輩は疑いもせずむしろ喜んで笑う。
もしかして、いっちゃん先輩って天然!?
キラキラの折り紙で作った輪飾りに
色とりどりの風船
Happy Birthdayと書かれた結構力作のプレート
そして、私の身長ほどもあるクリスマスツリーにはチカチカと光るライト
できる限り飾り立てたリビングを見ていっちゃん先輩が嬉しそうに笑った。
「ん!これ、うまい!」
いっちゃん先輩がチキンにかぷりついてそういう。
「あ、おいしい。」
焼き加減も味付けも絶妙で、まるでお店のみたいだ………。
「喜んでいただけてよかったです。」
「え、これ、聖くんが作ったの?!」
うん。そりゃいっちゃん先輩も驚くよね………。
私も、まさかこんなにうまいとは思わなかった。
任せてよかったと思う反面、
なんか、悔しい。