【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。






☪︎


˚




パタリ、

としまったドアを見て


小さくため息をつく。




本当に、信じられないけど………







信じるしか、ないんだよね。





そう思いながらいつも通りクローゼットを開けると




「えっ?」

制服と思われるものが数着かかっているだけだった。





白いレースの縁どりがされたブラウスに

同じく真っ白なサテンリボン

V字のニットカーディガンは大人っぽい紺色で

スカートは短めのモノトーンチェック






普通に、かわいい……


と、ほっとしたのもつかの間。






その隣には、見たことのない…



いや、現実では見たことのない

真っ黒なマントのようなものがあった。






これって………

もしかして……






魔法学校系のドラマでよくある

ローブ………?




広げてみると、それは本当に真っ黒で

胸元では校章の刺繍が光っている。




被ってみるとそれは私の体をすっぽりと包んだ。








「すごい………」




できることなら早く、いつもの世界に戻りたいけれど

少しなら、魔法界にいても楽しそうかな…?


なんてことを、私は思い始めていた。






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