【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。






☪︎


˚




嘆くこと数時間。





日が暮れる頃には私も、ほとんど宿題が終わっていた。







「ありがとう。聖。すっきりしたぁー。」





んー、と伸びをする。









すると、聖が


「なに、優菜は俺に惚れてんの?」



なんて、いきなり言ってきた。







えっ………





何事かと思って聖の視線の先を追うと………








『惚れ薬を作ってレポートにまとめろ』


という、最後の課題のページを私は無意識のうちに、開いていた。






「…………っ!? ちがう、これ、宿題だからっ!」





私は、

ボッと燃えるように自分の顔に熱が集まるのを感じながら、


宿題をバッと閉じてかき集めた。





ほんと、ユニークな問題作るのはいいけど、恥ずかしいのはやめてよね!


なんて先生への聞こえない文句を心の中で言ってみる。




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