【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
2*『どうか、聖たちとずっとずっと仲良く一緒にいられますように』
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「「「あけまして、おめでとうございます。」」」
幸せな時が流れるのは早いもので
もう、お正月。新年だ。
「リリーちゃん、お年玉ちょうだい。」
「え、なんで芹沢ちゃんにあたしがあげなきゃいけないんだ?」
そう、今日私たちは初詣に来てます!
それにしても……
聖の着物姿、かっこいい……
通る人通る人が振り返るくらい似合ってる。
「そういえば、リリーちゃん旅行どうだった?」
「旅館の部屋に露天風呂があってな、
すっごい星が綺麗だったんだ!
遊園地はコーヒーカップとジェットコースター5回ずつ乗れたし
水族館には期間限定でクリオネがいたんだぞ!」
「それで、いっちゃん先輩は?」
「…………っ。」
「旅館だって遊園地のコーヒーカップとジェットコースターだって水族館だって、
ひとりでいったわけじゃないでしょ?」
「……最後に乗った観覧車で
ペアリング渡されて
『莉衣が高校卒業したら結婚しよう』って………」
きゃーーーっ!
なにそれ!甘い!甘すぎるよー!
「…………っ。うるさい、ばか、騒ぐな。」
わぁ、真っ赤。
リリーちゃんかわいいなぁとにやにやしていたら
「そ、そういう芹沢ちゃんはどうなんだよっ」
真っ赤な頬を膨らませて聞いてきた。