【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。

2*『どうか、聖たちとずっとずっと仲良く一緒にいられますように』







☪︎


˚




「「「あけまして、おめでとうございます。」」」






幸せな時が流れるのは早いもので



もう、お正月。新年だ。






「リリーちゃん、お年玉ちょうだい。」


「え、なんで芹沢ちゃんにあたしがあげなきゃいけないんだ?」





そう、今日私たちは初詣に来てます!






それにしても……



聖の着物姿、かっこいい……




通る人通る人が振り返るくらい似合ってる。









「そういえば、リリーちゃん旅行どうだった?」




「旅館の部屋に露天風呂があってな、

すっごい星が綺麗だったんだ!



遊園地はコーヒーカップとジェットコースター5回ずつ乗れたし


水族館には期間限定でクリオネがいたんだぞ!」





「それで、いっちゃん先輩は?」


「…………っ。」

「旅館だって遊園地のコーヒーカップとジェットコースターだって水族館だって、

ひとりでいったわけじゃないでしょ?」





「……最後に乗った観覧車で

ペアリング渡されて

『莉衣が高校卒業したら結婚しよう』って………」









きゃーーーっ!



なにそれ!甘い!甘すぎるよー!






「…………っ。うるさい、ばか、騒ぐな。」






わぁ、真っ赤。




リリーちゃんかわいいなぁとにやにやしていたら






「そ、そういう芹沢ちゃんはどうなんだよっ」






真っ赤な頬を膨らませて聞いてきた。





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