【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
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誰も、いない。
ぼーっと歩いていてふと、周りを見ると
聖もリリーちゃんもいっちゃん先輩もどこにもいなくて
周りには、知らない人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人!
ゲシュタルト崩壊をおこしそうだ。
そんな、人の波に流されて、みんなとはぐれてしまったのだと気づく。
お賽銭箱のあるゴールまではまだまだ遠いいし、
こんなに人がいると、みんなを探すこともケータイを取り出すことも出来ない。
波から1度でるなんて、不可能だろう。
「どうしよう………」
泣きそうになりながらそうつぶやいたとき
―グッ
手首を強く、引っ張られた。
あったかい………
人ごみの中、目の端で、濡れ羽色が揺れる。