【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
人の合間を縫って小路に入る。
そのままずんずん引っ張られるがままに歩いていくと、
道の端に先程よりは小さいお堂と賽銭箱が置いてあった。
そのまま、5円玉を投げてお願いごとをはじめた聖にならって
私も5円玉を投げてそっと目をつぶる。
『どうか、聖たちとずっとずっと仲良く一緒にいられますように……。』
目を開くともう、終わっていたらしい聖が一歩後ろに立っていた。
「なに、お願いしてたんだ?随分長かったけど。」
「秘密ー。いったら叶わないっていうじゃん!」
これだけは、絶対叶って欲しいから。
すると、聖は突然黙り込んでしまった。