【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
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扉を開け、階段を下りても
いつも通りの風景が広がっていた。
窓辺にかけられたカーテンも
壁にかけられた向日葵の写真も
びっくりするほど今までどおりだ。
一通り、支度を終えると
『優菜さん、私をだっこしてください。』
いつの間にいたのか、
テーブルに腰掛けていたメリがそう言って手を伸ばした。
だっこ………?
困惑しながらもメリをそっと手に取ると
『ムーブメント』
そんな呟きとともに桃の香りのパウダーが宙に舞う。