【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
屋上に行ったあの日。
私は突き落とされて死んだ。
その時、私の背中を押した人は
………………―琥珀色の瞳をしていた。
金木犀の香り
左利き
すべてが聖と当てはまる。
もしかして…………
もしかして…………………っ
考えるよりも早く、
私は聖を突き飛ばしていた。
思わずそのまま、後ずさる。
恐怖。
その二文字が、私の頭を埋め尽くした。
私を、
前世の私を殺したのは……………
聖だ。
私は気づけば走り出していた。
そんな………っ
嘘だ……………っ