【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。

3*『時間の許す限り、永遠に』







また、早くも季節はめぐり春になった。




聖とぎくしゃくしたまま迎えた新学期は、


どこか居心地が悪くて、私はそうそうに自分の部屋にこもってしまった。








そういえば、春といえば…………







もう、私が魔法界に来てから半年が立つんだなぁとどこか少し人事のように思う。









それと同時に思い出すメリの言葉。






―『期限は、1年間です。』











私は、あと半年しかこの世界にはいられない。







メリや

リリーちゃん、

聖とも

いっちゃん先輩とも



あと、半年しか一緒にいられないんだ………。












それの期限が終わったら私は、





正式に、死ぬ。


存在をこの世から抹消されてしまう。











そんなことを考えると

、こんなくだらないことでうじうじしたり、

ぎくしゃくしているのが馬鹿らしく思えてくるけれど、















でも、無理なものは無理だもん…………。






< 206 / 254 >

この作品をシェア

pagetop