【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。







☪︎


˚




「あ、ちょっと聖!それ、私のエビフライ!」

「は?知らねーよ。てか名前書いとけ。」

「エビフライに名前書けるか!」





「………はぁ。じゃあ、1口食う?」

「うんっ!」









私はそういって、箸で挟んだまま差し出されたエビフライにかじりついた。







「まったく、仲直りした途端にいちゃいちゃし始めたな。」






なんて、リリーちゃんがため息をついてみせる。





でも…………





「それ、リリーちゃんにだけは言われたくない。」


「俺も同感。水瀬だけには言われたくないわ。」





リリーちゃんのおかげもあって、仲直りした私たちは


すっかり元通りになっていた。











そういえば、今のって……………




いわゆる、“間接キッス”!?






そう、気づいた途端、私の顔が真っ赤に染まる。



















こんな日々が、ずっと続くんだと思ってた。



こんな、幸せななにげない日々が、




時間の許す限り、永遠に…………―





< 209 / 254 >

この作品をシェア

pagetop