【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
目をしぱたたかしてみると
目の前に
赤レンガ造りのおしゃれな建物が見えた。
『トワイライト魔法科高校』
おしゃれな字体でかかれた校門の中へと
メリはずんずん歩いていく。
私は慌ててメリのあとを追った。
校舎内に入っても
周りの景色を楽しむ暇もなく
メリは奥へ奥へと進んでいく。
………もうちょっと、楽しみながら歩きたいんだけどなぁ。
そんな思いもむなしく
メリは進んで行ってしまう。
しばらく歩くとメリがピタリ、と足を止めた。
『校長室』
そうプレートがかかった部屋をコンコンッと軽く叩くと
ガチャリ
シルバーグレーの綺麗なショートカットがよく似合っている
優しそうな女の人が中から出てきた。
「あら、あなたが転校生の芹沢さん?」
彼女はそう言ってにこにこ笑うと私たちを中に招き入れた。