【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
『優菜、星は……………』
―綺麗だぞ。
お父さんは、確かにそういった。
星は、綺麗だと。
星は、嘘をつかないと。
その日の宙は、深く澄んでいた。
きっと、お父さんは、この世界では『星の香り』を漂わせていたのだろう。
きっと、リリーちゃんの言っていた。
私の『どこかでかいだことのある。星の香り。』
というのは、お父さんと私が、同じ香りだったんだ………―
いまさら、そんなことに気づいて笑ってみる。
あぁ。もう、なにもかも、遅いんだ。
私なんかに、魔法界に来てまで、生きる意味はない。
がんばろうとしたって
いつも
いつも
からぶってばかり。
私なんか………………………