【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「私は、聖が好き!!!」
叶わないなんて、わかってる。
もう、遅すぎるなんて。
こんなこと、いう権利ないなんて、分かっている。
でも、これだけは、伝えたかった。
これだけは、聞いてほしかった。
たったひとり
―聖に。
気づけば、私は、聖に抱きしめられていた。
「俺も………。」
聖の震えた声が耳元で囁かれる。
「俺も、優菜が好き。」
私は強く聖を抱きしめ返す。
そして、どちらからともなく
顔を寄せ
瞳を閉じて
…………―キスをした。