【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
と、同時に背中に手を当てられる感触が蘇った。
そう、あれは左手。
大きめな指が細くて長い綺麗な左手。
そしてまもなく、重力に体が引き付けられるように感じた。
深く深く星空に沈んでいって
もうすぐ、私は……………
「はぁっ…はぁっ……」
屋上の床に体を打ち付けられて私は目を開いた。
なんだったんだろう、今の。
どこかで、感じたことが、ある。
そう、どこかで。
そこまで考えて、私はハッとする。
『私が亡くなった』
というメリの言葉
『星宙』
にドクリ、とした感覚
すべてのピースが綺麗に当てはまる。
もしかして、私は……………