【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
そう思いながら私はハッとする。
そういえば、今、Starsって、3人って言わなかったっけ………?
「あの、水瀬さ……」
「リリーでいいです!リリーで!」
ツッコミはやっ!
「水…リリーさん。さっき、Starsは3人って言ってたけど、あとの2人は?」
恐かったよ?!
私今、睨み殺されるかと思ったよ!
そんなに名字呼び嫌なの?ねぇ!
御先祖様に失礼だよ、リリーさん?!
私のそんな心の内を知る由もなく、
リリーさんはグッと親指を立てた。
「そうなの!
あとの2人は誰も姿を見たことがないのです。
1人は昨日転校してきた黒羽惺。
もう1人は今日転校してきた秋雨聖。
2人とも入学テストはほぼ満点だったみたい。
それと、リリーでいいからね。」
手帳を見ながらスラスラと答える水瀬さ…リリー。
うん。最後の言葉に少し殺気を感じたのは私だけかな?
それにしても、転校生多いなぁ…
私もだけど。
「あたし、牧夏瑠璃を凌ぐ魔法使いがこの学校にあらわれるとは思わなかった。」
リリーはそうしみじみとした言葉を残したかと思うと
人混みに紛れていってしまった。