【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
いきなりの展開に唖然としていると、
「星の………香り………?」
そんな声とともにリリーさんがムックリと起き上がった。
「リリーさん、大丈夫?」
「うん。それにしても、さっきの香り………」
リリーさんがなにかを言いかけたその瞬間
キーンコーンカーンコーン
授業開始5分前のチャイムが鳴り響いた。
なんで私、魔法なんていきなり使えたんだろう?
どうして、リリーさんの怪我は治ったんだろう?
そして…………
リリーさんが言っていた星の香りってなんなのだろう?
私はたくさんの疑問を胸に残したまま
午後の授業へとむかった。