【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
3*『金木犀の香りと花ことばと記憶』
季節は巡り、秋になった。
リリーさんともすっかり仲良くなって
本人の希望もあり、リリーちゃんと呼ぶようになった。
今では、あの、ベランダで毎日2人でお昼を食べるのが恒例になっている。
そこではいつも、たくさんお話しをして笑って
それがいい息抜きになったのか
私はすっかり魔法界に、
この、トワイライト魔法科高校に
慣れてきていた。
そして、今日も……………
キーンコーンカーンコーン
午前の授業終了のチャイムが鳴り響く。
いーち、にー、さん、しー、ごー………
そろそろかな………?
私がそう思うと同時に
バタンッ
と勢いよくクラスの扉が開いたかと思うと
「芹沢ちゃーーーん!」
周りの人がびっくりするくらいの大声で
リリーちゃんが抱きついてきた。
何事かとクラスのみんながこちらを振り向く。