【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。







☪︎


˚




「はぁ…終わった………」



今回は勉強の甲斐があり、まあまあできたはずだ。


………でも、これを突破しなきゃ寮入りできないんだよね。



次は問題の魔法実技だ。


これは練習しようもなくて………



うん。きっと、なんとかなるさ。




私は不安でいっぱいな胸を抱えて教室にむかった。








今回は石を鳥のように飛ばす試験。



呪文は「ストーン フライ」。




杖と言葉に意識を集中させて


完成型を頭に思い描く……








わかってはいるんだけど………





「ストーン フライ」





うまく、いかないんだよね…。





目の前の小石はぴくりとも動かない。





きらびやかなネックレスと


紫色のマントを纏った魔法実技の先生が

苛立ったように指を鳴らす。



と、その時。




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