【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
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「はぁ…終わった………」
今回は勉強の甲斐があり、まあまあできたはずだ。
………でも、これを突破しなきゃ寮入りできないんだよね。
次は問題の魔法実技だ。
これは練習しようもなくて………
うん。きっと、なんとかなるさ。
私は不安でいっぱいな胸を抱えて教室にむかった。
今回は石を鳥のように飛ばす試験。
呪文は「ストーン フライ」。
杖と言葉に意識を集中させて
完成型を頭に思い描く……
わかってはいるんだけど………
「ストーン フライ」
うまく、いかないんだよね…。
目の前の小石はぴくりとも動かない。
きらびやかなネックレスと
紫色のマントを纏った魔法実技の先生が
苛立ったように指を鳴らす。
と、その時。