【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
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ガラガラとキャリーバッグを引きながら寮へ向かう。
「まさか、あの家が………」
『魔法でなるべく寄せてはいたのですが…』
私が今まで住んでいた家は
普通な家を私の家そっくりに見えるよう魔法をかけていたものだった。
だから、魔法が溶けたその家は
通り過ぎてしまいそうなほど普通ーなお家で、
私の家になんて、ちっとも似ていなくて
私は軽くショックを受けていた。
『100%同じ家なんて、見つかるわけないじゃないですか。』
なんてメリは開き直ってみせる。
はぁぁ………
まぁ、もう今日から寮ぐらしだから、
今更なに言ってもしょうがないんだけどさ………
なんて、思って歩いていると
気づけばもう、目の前に
赤いレンガ造りのおしゃれな平屋の建物が見えてきた。
入口には、学校と同じおしゃれな書体で
“トワイライト魔法科高校”
とかかれている。