【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「えっと………3280…3280……」
書類に書いてあった部屋番号をつぶやきながら廊下をさまよう。
「あった……。」
ドキドキしながら扉を開くと
「ぅわっ!?誰だ?」
「り、リリーちゃん?!」
そこには、リリーちゃんがいた。
「今日からもう1人来るっていうから緊張してたけど…
芹沢ちゃんでよかったよ。」
リリーちゃんはほっとしたようにそう笑う。
私も、リリーちゃんでよかった…。
「今まではクラスも違かったから、なかなか会えなかったけど
これでいつでも喋れるな!」
そうだ。
今日からリリーちゃんと
クラスも部屋も同じなんだ!
そう考えるとわくわくしてきた。
………でも、その時には既に
この話がねじれた方向に進んで行っていることに
私は、気づかなかったんだ。