【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。

3*『濡れ羽色の髪の少年』







☪︎


˚




「芹沢ちゃんはショップ、やらないのか?」



1通り部屋の案内を済ませるとリリーちゃんが

そんなことを言い出した。




「…ショップ?」



「そう。個人部屋のところにおっきい窓があっただろ?

そこでショップができるんだ。

魔法力もあがるし、楽しいぞ?

それに、コインも稼げるんだ。」



「コインも?!」





コインとは、学園内でだけ使えるお金のようなもので、


これで食堂や自販機学用品などが全部買える。





収入のない魔法学生には嬉しい話だ。





「やるっ!」



私がそう答えるとリリーちゃんはニコニコと笑った。



うーん、なんのショップをやろうかな………





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