【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。

3*『守ってくれるって言った』








☪︎


˚




その後、


『今日から旅行いくから、兄と一緒に帰る。』





と言って仲良さげに帰っていった

やっぱりブラコンシスコンな水瀬兄妹を見送ると

私はひとりで帰路についた。










ショップを『open』にすると、


相変わらずの大盛況でたくさんのお客さんが来てくれる。





クラスの子

隣のクラスの子

1個上の先輩

2個上の先輩

友達の友達………



















…………でも、私の本当に来て欲しい人は、来てくれない。







積み上がってきたコインを眺めながらため息をつく。






私が来て欲しいと思ってるのは、

ただひとりだけなのに。







こんなこと言ったらお客さんに失礼だけど、

私は今、ただひとりにだけ会いたい。






なんて、そんなことを思っている間にも

着々と閉店の時間は近づいてくる。




























………もう、来ないか。









そう、諦めかけたその時、





< 85 / 254 >

この作品をシェア

pagetop