【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。






「守ってくれるって言った。」








その言葉は気づいた時には既に、私の口からこぼれ落ちていた。








濡れ羽色の髪が驚いたようにふわりと揺れる。











守ってくれる?


誰が?


誰を………?













「私は、それを、信じる。」






なにを?

誰を?

なぜ信じる?














私は、なにを隠しているの?



私の記憶は、


どこにあるの?









私は………











なにを、忘れている?





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