【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
1*『前世の恋は永遠に』
☪︎
⋆
。
˚
✩
「キミは前世を信じるか?」
少年はどこか不安げな声色で
私にそう問う。
「信じる。」
私の答えはすぐに出た。
だって、前世がなければ
今の
魔法界の
私は、存在しないって思えるから。
少年はどこか少しほっとしたようにため息をつくと
「笑われるかもしれない。」
そう
ぽつり、ぽつりと話し出した。
「俺は、前世に恋したやつに
今もずっと、恋してるんだ。」
そういった彼の声は悲しげだった。