【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
「俺には前世、ずっとずっと好きな子がいたんだ。
優しくて笑顔がかわいくて、
ずっと隣にいた子だった。
これからも、ずっと隣にいるはずの子だった。
俺は、彼女が隣で笑う未来が永遠に続くんだって、そう信じていたんだ。
でも、俺はある日気づかされてしまったんだ。
この恋は、叶わないって。
でも、俺は叶わないなんて分かっていたって、その子のことが好きだった。
諦めるなんて選択肢は、その時の俺には考えられなかったんだ。
でも、今は思う。
俺はその子のためにも、この恋を諦めるべきだった。
でも、今でも俺は、あの子のことを忘れられていないし、
相も変わらず彼女に恋してる。
そう、その子はべっ甲みたいに澄んだ綺麗な瞳をしていたんだ。
…………そう、丁度キミみたいに。