【完】何度でも、キミの瞳に恋をする。
2*『おほしさまのようなキミと初恋』
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はじめて逢った時、キミは
なにかに怯えたように
私のお父さんのズボンの裾をぎゅっと握りしめて
影に隠れていたね。
『わたしは せりざわ ゆうな。3さい。おほしさまが すきなの。
きみは?』
その時の私は、
お父さんに教えてもらった覚えたての自己紹介で
君に挨拶したのを覚えているよ。
『ぼくは…………。』
キミは、それきり黙ってしまったね。
でも、キミの持ち物の名札には
漢字がひとつ、書いてあるだけだった。