狂愛返し
邪魔ものはバーイバイ
「ねぇねぇ!由梨!」
名前を呼ばれて振り返る
少し茶色かかったふわふわの髪の毛がサラリと揺れた
「なにー?」
高くて可愛らしい声が教室に響く
「今日買い物付き合ってくれない?」
「うん!私も丁度買い物行きたかったんだっ!」
笑顔でそう言うと隣に居た男子が小さな声で「可愛い」と呟くのが聞こえた
それを聞いて私の心がクスリと笑う