その嘘に踊れ

ハイテンポだが、どこか和風な曲調。

ジャカジャカと掻き鳴らされる…ギター?
いや、なんか…三味線?

それから…

 だいたーんふてきに♪
 はいかーらかくめい♪

合成音のような、ちょっと不自然で甲高い女性ボーカル…


「…
クライアント?」


銀の髪を揺らして首を傾け、アオが呟く。


「…
クライアント?」


ホールドされたまま僅かに首を傾け、アイツが呟く。

キモチはわかるよ。
痛いほどわかるよ。

ほんとにクライアント?
みっ○みくにされた人が?







あれ?
ちょっと待てよ?

そう言えば今日の昼間、みっく○くにされた痛車を見た。

どーゆーコトだ?
そーゆーコトか?

大学にも行かずに自宅警備員やってる、いつもジャージのオタク。

あの男が来たのか?

オネェの中に雄を飼ってる、金髪マッチョ。

あの男も一緒に来たのか?

シズクを殺せと依頼した、クライアントとして…?

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