その嘘に踊れ

ココはアオがシズクを監禁していた、あのマンション。

でもって、サ○リオショップかってほどキ○ィちゃんが溢れるデイジーの部屋。

シズクの

『あの日、名前を貰ったのは、アオだけじゃない』

なーんて衝撃のカミングアウトにキャパシティオーバーを起こしたアオは…

ワケもわからないまま軽トラの荷台で揺られ続けて。

ワケもわからないままこのマンションに帰還して。

ワケもわからないままデイジーの部屋に連れ込まれて。

出迎えてくれたのが、謎の『このコ』…スキンヘッドで眉毛すらない、のっぺり顔の年齢不詳な黒服女で。

で、読者サマは既にご存じの、彼らの素性やら経緯やら目的やら企みやらを聞かされて…

だぁぁぁぁぁ!!??

キャパオーバーどころの話じゃねェよ、コレ!!

脳みそバーン!だよ、コレ!!

脳漿撒き散らしちゃいマスYO!!

なんなの!?

最初から全部、コイツらの掌の上だったってコトなの!?

あり得ないンですケド!?

でも、一番あり得ないのは…


「シズクが…
あの日の、クっソ可愛くてあどけなかったちっちゃいシズクが…
そんなこんなで、こんなあんなで、直後に『ならず者の夢』みてェなコトをしてたとか…
イヤイヤ アリエネェヨ ゼッテェ アリエネェ…ブツブツブツブツ…」


無表情なクールキャラは崩壊デスカ。

アオはシルバーグレーの髪を掻き毟りながら、ブツブツとひとりごとを呟き続けた。

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