その嘘に踊れ

「ねェ、デイジー?
あの二人、まだ屋上から戻らないわよ?
いくらあの男が必死でシズクを口説いてるにしたって、遅すぎない?」


「そう言えばもう夜明けね。
うまくいって、イチャイチャしてンのかしら。
覗きに行っちゃう?行っちゃうぅぅぅ?」


「…」


「やめて、アノール。
汚いモノを見る目で見ないで」


「…」


ガチャ…


「あ!ほら!戻ってきたわ!
アーオくん、シーズク、お帰りなさ…

なんだ、オタじゃないの」


「(´・ω・`)オワタ…」


「オワタ?ナニがオワタ?」


「シズクとリア充が消えた…
(´・ω・`)ショボーン…」


「消えた? なんで?いつ?ドコに?
アンタ、マンションの防犯カメラ、全部押さえてたわよね?」


「カメラには引っかからなかった…
なのにシズクからメールがきて屋上に行ったら、もう誰もいなかった…
(´・ω・`)ショボーン…」


「はぁぁぁぁぁ!?」


「w」


「ちょ…
メールって!?そのノートPCに!?
早く見せて!」

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