その嘘に踊れ

「ウチのトイレ、『赤い紙がイイ?青い紙がイイ?』なんて、たまに不気味な声が聞こえてくンだよ」


「あぁ、その対処法なら知ってる。
まるっと無視して、備え付けのトイレットペーパーを使えばいい」


「都市伝説を鵜呑みにしちゃダメだ!」


「ソレ、ブーメランだから。
‥‥‥‥‥あ」


「ん?」


「ねェ、アオ。
まさかお風呂まで…」


「当然」


「…変態」


「ちょ… 待って、違うって!
覗いたりしねぇって!」


「…変態」


「だーから、違うって!
純粋に、心配なだけだって!
そりゃチェーンの長さの関係で、お風呂の時は俺もバスルームの中まで入るコトになるケド…
絶対覗いたりしねぇって!!」


「‥‥‥‥‥キライ」


「へ?」


「もうアオなんかキライ」


「外しましょう。
喜んで外しましょう。
だからキライにならないでェェェェェ!?」


ハイ。
結構アッサリ負けました。

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