その嘘に踊れ

『ベッド』…

ソレは大人の階段だ。


「ねェ、アオ。
向こうの部屋、ナニもなかったじゃない?」


「うん、別にナニもいらないしね。
でも、ごはんが食べづらいってしーちゃんが言うなら…」


「それは平気。
そーじゃなくて、アオはドコで寝る気?」


「そりゃもちろん、そのベッドで裸の君を抱いて眠るのさっ☆」


「…裸の力士の胸板で、圧死すればいいのに」


「死にたくなるほどイヤな死に方だな!?ソレ!?
冗談なンだから、そんなおっそろしいコト言わないのー」


「じゃあ、ドコで寝る気?」


「寝室のドアの、すぐ傍で寝る気」


「…
ソレはまさか…
座ったまま、的な?
ドアに寄りかかって、的な?」


「正解!
フ○ディがしーちゃんの夢に現れても、すぐに起こしてあげられるようにネ!」


「…」


「どしたの?」


「イイよ」


「ナニが?」


「一緒に、ベッドで寝てもイイ」

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