その嘘に踊れ

「…
は… はぁぁぁぁぁ///!!??
ナニ言っちゃってンのぉぉぉぉぉ///!!??」


「私なら、平気だから」


「いやいやいやいや…
もっと自分を大事にあばばばば…」


「イイから。
ココに来て?」


「~~~っ///
オジャマシマっスっ///」


「アオ、ベッドに繋がってる手錠、取って?」


「ん?うん」


「で、このチェーンをポールに回して、それからアオの手をこーして…」


カシャン カシャン


「…ね、しーちゃん?」


「ナニ?」


「俺に、バンザイしたまま、ベッドに縛りつけられて、寝ろと?」


「うん。
私には足錠がついてるから、問題ないハズ」


「…ね、しーちゃん?
蛇の生殺しって言葉、知ってる?」


「知ってるケド、ソレがナニ?」


「…
俺、やっぱり部屋の外で寝る…」


大人の階段の前には、深くてデカい落とし穴が存在する。

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