その嘘に踊れ

いやいやいやいやぁぁぁぁぁ!?
落ち着け、コノヤロォォォォォ!?

ココで鼻の下を伸ばしちゃらめぇぇぇぇぇ!!??

そうだ。
男らしさだ。

ワイルド紳士、召 還 !!

アオは精一杯平静を装って立ち上がり、透子の肩に大きな手を乗せた。


「えと…しーちゃん、今のは事故なんだze!」


「うん、わかってる。
別に気にしてない」


ちょっとは気にして!?

コレはマズい。
ワイルド紳士が不発に終わってしまう。

なんとか男らしさを… 男らしさを…


「えと…あのね?俺はね?
確かにちっちゃいオッパイが好きだケド…」


「…」


「えと…そう!ちっちゃいオッパイに抱かれるのが好きなワケじゃなくて、ちっちゃいオッパイを抱くのが好きなンだze!」


「…」


「だから安心していい…ンだ……ze?
…コレ、絶対ェ違うよな?」


「……(怒)」


うん、絶対ェ違うね。

アオはブっ飛ばされた。

恥ずかしさにテンパった女子に、ではなく。
貧乳女子の呪いによって。

あんなに『ちっちゃい』連呼しちゃあ…
理不尽イベントじゃなくて、当然の結果だろ。

< 72 / 291 >

この作品をシェア

pagetop