その嘘に踊れ
ソレ、誰得!?
二次元の生き物と比べて、残念扱いすンじゃねェェェェェ!!
「あ、ソレ、聞いたコトあるわ。
女性キャラだと、銀髪褐色に巨乳を盛るンでショ?
アタシは興味ないケドー。
銀髪褐色青い目の彼がステキだと思うケドー」
ヤ───メ───テ───!!??
ステキ扱いしてもらっても、相手がオメェじゃただただコワいだけェェェェェ!!
ちなみに俺は、黒髪貧乳清楚系が神だと思う。
つまりしーちゃんが神…いや、天使だと思う。
「あの…
芦原さんって…
お嬢サマ学校とか、行ってたりします?」
「ミッション系の女子校に通っています。
確かに、良家の令嬢も多く在籍していますが…
どうしてご存じなンです?」
オタくんの問い掛けで、話題が透子に移行したようだ。
こりゃ早く戻らなきゃ。
ほんと、なんであのオタクヤロー、彼女が通ってる学校なんかご存じなンです?
アオは、ゆっくりと蒸らして丁寧に淹れた紅茶一つと、ドリップサーバーから適当に注いだコーヒー三つをトレーに乗せ、大急ぎで寝室に戻った。
床にトレーを置くと、ベッドに座っていた三人が下りてくる。
すかさず透子の細い腰を捕まえたアオは、自らも床に腰を下ろし、彼女を膝の上に乗せて…
「ハイ」
トレーから取ったティーカップを手渡した。
他は知らね。
要るなら勝手に取って飲め。