白い嘘
普段は静まり返ってる道が、今日はやけに騒がしい。


そのせいなのか、落ち着かない。


行き交う人達の顔は、どれも晴れ晴れとしている。


それに反して、俺は暗い顔で歩を進める。


『 』


いつかの言葉がどこかで、鳴った。


その言葉は俺を苦しめるだけで。


息が詰まりそうになるのを、必死にこられてた俺は、バカだったのだろうか。


あのぬくもりが、


体温が


消えてくれない。


頭の中を五月蝿い音たちが掻き乱す。

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