振ったのは僕だった。
な、何であんたがこの会社にいんのよっ!
久々に会えて嬉しい自分と、物凄く困ってる自分がいる。
相手も私に気付いてるみたいでチラチラこっちを見てくる。
「林さん?」
『おぉ!岡田君か、びっくりした…』
「知り合いなんですか?」
新入社員の方を見ながら、岡田君は聞いてくる。
『え、なん…』
「林さんずぅーっと見てるんだもん!あちらの人もチラチラ見てるし!」
ま、まじか。
そんなに私分かりやすかったかな?
『し、らないよ』
もう消したい。
この想いに縛られて生きるのは苦しいもん。
自分の中で知らないと言い聞かせた。