振ったのは僕だった。
うげっ!
会いたくない。話したくない。
私はその人の前を通りすぎる。
「な!なぁ!久々だな!」
廊下には私とこいつしかいない。
どう考えても私に話しかけてる。
はぁ~。
今さら何を話すのよ…
その声に、振り返る。
そこには私を苦しめた張本人、山崎央斗(ヤマザキ オト)がいた。
どうしよう、知ってたって言う?
気付かないフリする?
いっその事しかとして戻るか…
私が考えてる間に話しかけてくる。