振ったのは僕だった。


うげっ!
会いたくない。話したくない。


私はその人の前を通りすぎる。



「な!なぁ!久々だな!」



廊下には私とこいつしかいない。
どう考えても私に話しかけてる。


はぁ~。
今さら何を話すのよ…



その声に、振り返る。



そこには私を苦しめた張本人、山崎央斗(ヤマザキ オト)がいた。


どうしよう、知ってたって言う?
気付かないフリする?
いっその事しかとして戻るか…


私が考えてる間に話しかけてくる。



< 19 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop