振ったのは僕だった。


雨を手で隠しながら走ってたから、人にぶつかってしまった。



「すいませ…ってあれ!?」


ぶつかった人は岡田君だった。

小さくて可愛らしい顔立ちに、雫が髪の毛に乗っかっている。



「あれ、岡田君って傘…」


「あ、お、お疲れ様です!!」


話し終わらないうちに走って帰ってしまった。
雨に濡れながら走ってる岡田君。



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