ノイジーマイノリティー
ヘッドフォンから流れるマイルスに


助けられながらスタジオに入った。


背中を汗が流れた


スタジオのロビーにある


長椅子に座って


ペットボトルの水を飲む


レモンの味がする奴だ


まだ誰も来ていない


コンビニで買ったオニギリを食べる


マイルスは俺の疲れを優しく包み込む


いつもの事だか


昼の食事をすると


眠くなる


誰もいないから


ちょっと横になろう


長椅子に横になった


愛果は何しているだろう


ラインでメッセージを送ってみようか


時間を確認する


12時にはまだ少し早かった


今日は月末より少し前



とりあえず、俺は元気にやっていると



メッセージをおくる



返事はなかった


仕方ないか 


仕事で走り回ってるのかな


一瞬、置いてけぼりになった気がした



けど、すぐに考えを改めた



愛果がそんな器用な奴じゃないこと



俺が一番知っている



多分夢中になって仕事しているはずだ




手を抜くことが苦手




その上真面目で正直者



偉大なYes womam



そんな歌があったっけ



心の中ではきっと



俺とゆっくりしたいと思ってるはず



そんな事を愛果に言ったら



多分バカ笑いするだろう



そんな彼女の笑顔を見た


気がして


俺は少しその笑顔に救われる

 

仕方ないな



寝て待とうかな



目の前に広がる白い天井を見ながら



俺は目を閉じた




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