ノイジーマイノリティー



ハルを駅で見送ったあの日



ハルに誘われた



東京であるライブにおいでって



約束のツアーは来月から始まる



そして全国をまわって



東京での公演は



12月の始めに終わる予定だった



名古屋へも11月の終わりに来るらしい




東京へ行った途端



前よりもっと



ハルに連絡が取れなくなった



来月にむけて



忙しい日々を過ごしているみたいだ



時々来る



写真入りのメール



仕事の合間に



仕事仲間と撮ったものだ



楽しそうに写るその写真を見ると



安心した





本当は



毎日逢いたいよ



だって



あなたがいないのは



なんだか心にポッカリと



穴があいているみたい



寂しくて



切なくて



あなたを求めてしまう私もいるんだ



だって



あなたといた時間は



本当に私の宝物



知りあって



特別なことは



したことかなった



必要なかった



だって



あなたは



普通の毎日を



特別な日にしてくれる



いつも


ちょっとしたことで



そのたび私は



いつも幸せな気分なる



あなたは私の魔法使いだった



あなたはあなたのまま



いつも私を幸せにできた



たった一人のひと




その美味しさを知ってしまった私は



あなたの不在に戸惑ってしまう




そうまるで迷子になった



ちいさな子供のような気分




自然涙が溢れそうになって



あなたを求めて



大きな声であなたの名前を



叫んでしまいたくなる



我儘を言って



あなたが現れるなら



多分そうしてしまいそう



でも



そんなこと出来なかった



だって



あなたに嫌われるのは



もっと怖い



失うのはもっともっと



怖かった





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