ノイジーマイノリティー
以外にも瞼を閉じると
すぐに夢の中へと落ちていた
なんだか現実の様な
夢の様な夢
多分
現実の世界では
ものすごくおかしな事が
現実だと信じてしまう
そう感じるくらい
夢が浅くなった時
俺は愛果と一緒に
並んで寝ている夢をみた
俺の腕の中で
幸せそうに眠る愛果
その幸せそうな顔を見て
幸せな俺
なにより彼女の温もりを
俺は感じていたのだ
その不思議な感触は
まるで本当の事の様だった
そこへ
ピアノのエリックがやって来て
声を掛けようとして
俺達を見つけて
何も言わすに立ち去った
その心遣いが
また嬉しくて
俺は彼女に寄り添い続ける
そんな幸せな夢
幸せだと思うのは
それがなかなか
手に入らないことだということも
俺は知っている
夢の中で
彼女が目をさます気配がして
俺も夢から目覚めた
夢から目覚めても
不思議なことに
愛果の温もりと
気配は全く消えなかった
むしろ不思議なほど
リアルに残っていて
俺をドキドキさせた
顔の横に置いておいた
スマホが震えた
愛果からだった
短いメッセージに
俺はまた驚く
今、ちょっと横になってた
ハルと一緒に寝てた夢を見てた
笑顔の顔文字で終わった
そのメッセージに
俺は笑顔で返事を送る
俺も同じ夢を見てたよ
愛果はきっと微笑むだろう
今の俺の様に