ノイジーマイノリティー



温かい涙が頬を伝う



その度



ハルが泣かないでと



涙を拭ってくれた




私はとめどなくあふれる涙を



止めることができなくて



笑ってみる



ハルも目を真っ赤にして



笑っていた



「待っててくれる」



ずっと待ってる



わたしはそう答えた



そう答えた自分に少し呆れた



もっと素敵な返事をしたかった



その返事をかみしめるように



頷くハル




そして、そんな姿を見ると思う



私たち似たもの同士なんだ



良かったと思った



私が思うのと同じように



感じてくれていることが



言葉にできないほど嬉しい



涙が収まると



目の前でやさしく笑う




あなたを見つめて思う




本当は今日



名古屋に帰りたくなんか



なかったんだ



「必ず迎えに来て。」



そう付け加えた



「ありがとう、ハル



今日帰りたくなかったんだ。」



そう言う私の言葉を聞いて



ハルが笑った



知ってる



なんかそう言われると



少し悔しいな



そう言って拗ねてみた



そんな私を見てハルは




優しく笑い



こう言った







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